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土蔵岳遭難事故報告の掲載

メンバーのOさんが、遭難についてメールにて報告されています。
このまま過去メールに埋もれてしまうのは、
もったいないので、掲載させて頂きました。
登山計画書の 【 土蔵計画書 】 は個人情報が多く含まれていますので、掲載しません。

Oさん、よろしくお願いします。

( 個人情報には十二分に注意していますが、至らない点があれば指摘をお願いします。 )

 岩と雪 】にも現地本部から見た様子が書かれていますので、並記してお読みください。


以下、Oさんのメール内容を転記と
やまっこメンバーのレスを付け加えておきます。

レス

******************************
Oさま
 Uです。

不謹慎かも知れませんが、
遭難顛末記楽しく読ませていただいております。
こう言えるのも無事に帰還されたのですから、お赦しください。

お話しからすると、土倉岳からの方向を間違っていたのが原因。
『ああ、何をしてるねん』と言うことですが、いい教訓になりました。
山スキーの滑降では、ほんの一瞬で登り返せぬ下降となります。
滑り応えがあり気持ちのいいところほど、登り返しは困難になり、
滑り出しには充分気をつけなければと改めて感じ入りました。
相応の装備食料があったので、
慌てず騒がず落ち着いて行動できたのでしょうね。
後処理の挨拶、事後報告とご苦労さまでした。
また、山でご一緒でき、
にこやかにお話しできることを楽しみにしています。

******************************


Oさんのメール

Oです。

土倉岳遭難報告を送信致します。
報告は、
1.時系列での行程報告、2.行動中のポイント別報告、3.装備(食料含む)報告 
と言う具合に順次行ないたいと思います。

今回は 1.時系列での行程報告 を下記に記します。
では、またよろしくお願い致します。

参考地図

概略計画
1/23(土)
 自宅早朝発→彦根IC→木之本IC→R303→坂内川上
1日目下線文
 登山口 生コンプラント 入山(380m)~大ダワ(1067m)~土蔵岳(1008m)~
   ※上原谷滑降~ 大堰堤(565m)~林道~林道/R303合流(400m)~
    登山口 下山
   ※ 積雪/天候状況により往路下降  ・時間に余裕あれば猫ヶ洞方面滑降
ルートの概況 標高差690m  距離 9.5km
予定行程時間 7時間
方法     山スキー一般ルート 形態 日帰り

緊急時対応
 同ルート下降もしくはビバーク


以下時系列での行程(敬称略)(*印は捜索側の動き)

1/21
18:30 やまっこ留守宅「岩と雪」に計画書送付
1/22
家族に山スキー登山を告げ計画書を提出
1/23(土)曇り時々雪
  04:20 自宅発→彦根IC→木之本IC→R303→
        坂内川上の神社に駐車(5:40着)
    ・303号八草峠あたりより道に10センチ程の新雪あり
  06:20 生コンプラントより入山(380m)~大ダワの南東尾根
    ・締まり雪1.5mほどの上に15センチの新雪 シール登高ラッセル
  11:00 大ダワ(1067m)~雪庇の稜線
    ・天候悪化 風強く吹雪となる
  12:45 土蔵岳(1008m)登頂
    ・風は弱まったが降雪あり 気温-5℃ 視界不明瞭(300mぐらい)
  13:15 土蔵岳ピークより滑降開始 尾根~コル~斜面に滑降
     (土倉谷に滑降してしまう)
    ・標高700mぐらいより沢が出る、シール歩行に切り替える
  15:00 標高650mぐらい
    ・ルート間違いを確信する
  19:40 標高500m
    ・少し広い沢右岸の側壁にビバークサイト設営
    (雪洞掘れずツェルト2枚掛け)
    ・夕食/お湯作り3L
  22:30 シュラフカバーかぶって就寝

1/24(日)曇り時々雪後晴れ
  03:30 起床
    ・お湯補充/朝食
  05:30 ビバークサイト撤収
  05:50 下降開始
    ・ラッセルとスノーブリッジ渡り/渡渉の繰り返し
  08:30 *家族が心配してやまっこに連絡
      (以下AM中の留守本部の概ねの動き)
    ・I~Mを介してYに連絡入る
    ・遭難捜索本部立ち上げ、揖斐警察署に捜索依頼
    ・家族側が木之本警察署に捜索依頼
    ・滋賀・岐阜県警主体の合同捜査となる
    ・留守本部(Y)を「岩と雪」に設置
     W夫妻が登山口にて現地本部立ち上げ、留守本部と連絡取り合う
    ・留守・現地本部、警察/捜索ヘリ/消防/消防団/マスコミ対応
  11:00 大堰堤(400m)
    ・ロープを使って左岸を下降
  12:30 土倉谷林道と合流
      *滋賀/岐阜県警のヘリ3機による捜索開始(上空のヘリ2機を確認)
     (以下PM中の留守本部の概ねの動き)
    ・留守本部、やまっこ/滋賀岳連で遭難捜索隊メンバーを募り、
     概形結成される
    ・やまっこの三国岳山スキーメンバー、下山後現地に向かう
  14:40 林道より国道303号バイパス土倉橋(八草トンネルの滋賀県側)に
      這い上がる
    ・ここに荷物デポして登山口へ徒歩で向かう
  15:10 八草トンネル手前で捜索パトロール中の木之本警察署パトカーに
      保護される
    ・*警察/無事自力下山を無線にて各方面に連絡、捜索隊解散へ
  15:30 パトカーで登山口へ
    ・O、無事自力下山を留守本部/家族等各方面に連絡
    ・車中で両県警より事情聴取
    ・*留守本部各方面に連絡、捜索本部解散
    ・*現地本部とやまっこメンバー合流
  16:00 木之本河合の駐在所まで搬送される
      ・ここで身柄保護を解かれる
  19:30 帰宅

1/25~24
   各方面にあいさつ、謝辞連絡(tel等)
1/26
   捜索関係者に謝辞挨拶まわり

   木之本/揖斐警察署、岐阜消防組合、揖斐川町本庁、
   坂内振興事務所(消防団)、
   岐阜県警機動警察隊(ヘリ)、滋賀県警警察航空隊(ヘリ)

以上1/26までの時系列報告です。




今回は 2.行動中のポイント別報告 を下記に記します。

ではまたよろしくお願い致します。

場所特定のためweb上の下記アドレスにて「電子国土ポータル」の
地図を参照ください。
(下段に緯度、経度を入力しジャンプボタンを押せばその場所が + で表示されます)

1/23(土)
○ 登山口 北緯35°37′2.44″ 東経136°21′33.8″
    ・岐阜県揖斐川町坂内川上 生コンプラント裏より入山
    ・積雪50~1mの上に新雪10センチ 気温0℃
○ 大ダワ(1067m) 北緯35°37′29.43″ 東経136°20′15.9″
    ・ここから天候悪化、ルートから外れないように
     また雪庇に注意して前進
    ・この日は入山者無しの様、人跡見当たらず
○ 土蔵岳(1008m)登頂 北緯35°37′0.24″ 東経136°19′27.3″
    ・ここまで意外に時間がかかり少し気が急く
    ・事前のイメージで尾根から上原谷滑降が頭にあり、
     その尾根を探す(実際は尾根では無かった)
    ・地形図で尾根と斜面を確認(コンパス当てず)、
     これを上原谷と確信してしまう
○ 土蔵岳ピークより滑降開始 尾根~コル 
     北緯35°37′5.04″ 東経136°19′19.4″
    ・コルから斜面に滑降(土倉谷に滑降する事に気付かず)
     スキーであっという間に高度を下げる
    ・標高700mぐらいより沢が出る 変だなと思いかける
     (ここまでで間違った事に気付けば、事なきを得たのだが・・・)
    ・谷の下方に上原谷にある大堰堤が見えた(実際は岩稜と樹木だった)
    ・沢の両岸が迫り、やがてスキー滑降出来なくなり、
     スキーシール歩行に変える
    ・沢の側壁トラバース、スノーブリッジ渡りを何度となくこなす
    (これに集中してしまい、知らず内に時間を消費してしまう)
○ 土倉谷 標高650mぐらい
    (谷の雪は締まり雪1~2mの上に新雪15センチほど、非常に安定していた)
    ・大堰堤ない
    ・降雪視界不良の中、ルート間違いをいよいよ確信する
    ・登り返し考えるが傾斜きつくラッセルは腰上、
     尾根への登り返し不可能と判断する
     (ロープがあったので情報の無い沢でも下降可能とも判断)
    ・ここを砥谷と誤判断、谷沿いの林道を目指す
    (実際は土倉谷、林道などあるはず無い)
    (北緯35°36′5.22″ 東経136°19′25.1″あたりに居ると判断してしまう)
    ・林道にさえ入れば今日中に帰れると思い、行動を継続(反省;動き過ぎた)
    ・6時を過ぎこれ以上の下降は危険と判断しビバークを覚悟、
     安全なサイトを探しながら下降
○ 土倉谷 標高500m ビバークサイト設営 
     北緯35°36′43.45″ 東経136°18′26.1″
    ・沢側壁の雪は浅く雪洞掘れず スキーを支柱にツェルト2枚掛け
    ・何度も携帯通話を試みるが、終止圏外
    ・行動食/カップラーメン(小)/甘酒を食す
     さらにお湯1.6リッター作ってテルモスに保管
    ・降雪あるも風無し、周囲から雪崩れる音もなく谷は穏やか
    ・冬期ビバークは何度か経験があったので不安は無かった
1/24(日)
○ ビバークサイト
    ・お湯補充/朝食(非常食のチキンラーメンを二人で分けて食べる)
    ・この時点での残食・燃料

     (燃料:アルコール0.1L、メタ数本、お湯0.8L/一人、
      行動食(ミックスナッツ1袋/一人、ビスケット若干、レトルト甘酒)

    ・ビバークサイト撤収時、風無くガスの切れ間に青空を見る
○ 薄暮となり周囲目視可能になって下降開始
    ・ラッセルとスノーブリッジ渡り/渡渉の繰り返し
    (水深踝程度の所を狙って靴履いたまま渡渉)
    ・体力温存のためスキーを可能な限り履く
    (つぼ足だと下りでも股下のラッセル)
○ 大堰堤(400m)高さ30mほど 北緯35°36′7.58″ 東経136°17′59.2″
    ・傾斜が緩くなって来た頃この堰堤を見る
    (これで現在地見当がつかなくなる)
    ・頭冷やして、今日の行動計画を頭で再構築
    (やまっこの存在無くしてこの計画構築は出来なかった)
    ・堰堤を降りれば工事用仮道路跡があるはず、
     やがて林道に繋がっているはずと予想
    ・しかし想定している谷でない場合、
  まだとんでもなく時間がかかる可能性がある
    ・今日ビバークなら明日からは行動せずに、
     捜索隊発見を期待して停滞と決める
    ・それなら安全な雪洞と薪が必要、
     残体力も考慮してその作業を13時開始と決める
    ・残り行動時間はあと2時間、気を取り直してルートファインディング、
     ロープを使って堰堤左岸を下降する
    ・沢で水補給、やがて林道らしき広い河原を歩けるようになる
○ 土倉谷の林道と合流 
     北緯35°36′7.58″ 東経136°17′59.2″
    ・ようやく安全地帯に出て、これで無事帰れると確信する
    ・川の下流方向を確認して林道を進む
    ・が、旧国道303号なら北進するはずが、我々は南進している
    ・ここでようやく土倉谷に居る事を断定する(情けないやら安堵するやら・・・)
○ 国道303号バイパス土倉橋 
     北緯35°35′16.3″ 東経136°17′53.6″
    ・残りの甘酒飲んで、無事自力下山を讃え合う
    ・残食・燃料
     (燃料:アルコール0.1L、メタ数本、水0.4L/一人、
      行動食(ミックスナッツ0.5袋/一人、ビスケット若干)
    ・体力 H;全身筋肉痛で疲労あるが比較的元気、
        T;疲労あったがHのフォローが出来、元気
○ 国道303号バイパス 八草トンネル手前で木之本警察に保護される
     北緯35°35′13.94″ 東経136°18′12.6″
    ・パトカーで登山口まで搬送される

以上1/23.24の行動中のポイント別報告報告です。


土倉岳遭難報告(3)を送信致します。

報告は、1.時系列での行程報告、2.行動中のポイント別報告、3.装備(食料含む)報告で順次報告しています。
今回は 3.装備(食料含む)報告  4.まとめ を下記に記します。


3.装備(食料含む)報告
計画書記載の装備について検証含めて見直してみます。

装備

共同装備
・ツェルト(2人用 1張)・・・ 
         一張りとあるが、山スキーの場合個人で一張りづつ持参している
         もう一枚を内張りに使い役に立った
・補助ロープ・・・8ミリ30mを一本、実際2回使用した
         沢下降を決行した、最も重要な装備の一つとなった
・ファーストエイドキット・・・今回の使用はなかった
・アルコールストーブ(燃料0.3L)・・・
         雪~お湯を約4L作成および夜間に15分ほど暖房に使用し、
         1ビバークでほぼ消費する
         アルコールストーブは火力弱いが故障が無いのでその点信頼出来る
・コッフェル・・・0.8Lの小コッヘル、ラーメンが炊けた
・緊急用品・・・・今回使用しなかった(裁縫具や針金などの主にメンテナンスキッド)
・ラジオ・・・・・今回使用しなかった

個人装備
・ザック(40L以下) 靴(・プラブーツ)・ナイフ・ホイッスル・
 カメラ・時計・ロールペーパー・筆記用具・ゴミ袋
・地図及コンパス・高度計・・・
         地図は国土地理院の地形図をダウンロード合成したもの
         コンパス、高度計はセットで使用を痛感する(猛省)
・防寒具(・冬用)・・・
         化繊綿入りのジャケット(濡れてもロフト確保でき暖かだった)
・シュラフカバー・・・
         どんな山行でも持参している
・ヘッドランプ・・・
         光が100mまで届く仕様の物、夜間行動時に有効
・テルモス・・・・0.8Lのテルモス
・水筒・・・・・・1.0Lの水筒
・下着・・・・・・化繊の下着(パタゴニア キャプリーン2上下)
         大汗かいてかなり濡れて寒さは感じたが問題なし
・靴下・・・・・・ウール製
      (他に替パンツ・靴下・手袋(行動用とは別、停滞中はこれを着用)を持参)
・冬山装備

  冬用上下着・・・フリースのプルオーバー、化繊のパンツ
  上下ヤッケ・・・ゴアテックスのハードシェル(モンベル)
  防寒帽子・・・・行動中は薄手のウールビニーを、
          停滞中は厚手の高所帽を着用
  手袋・・・・・・ウールの手袋(厚手と薄手)を二つを行動用に、
          その上にアウターグローブ着用
  アイゼン(・6本)・・・装備表にあるが実は持って行かなかった。
          6本では、あっても役に立たなかったであろう
          登り返しの事を考えると10本爪以上のアイゼン携帯は
          必須と感じた(反省)
  ピッケル・・・・雪山ではこれさえあれば何とかなる思っている、
          雪山必須ツールである
          側壁登り、トラバースなど随所で使用、
          実際ピッケル無しでの無事生還は無かったかも?
  目出帽、サングラス、ゴーグル、スパッツ

・山スキーセット(ツールセット含む)・・・
          つぼ足ラッセルは時間と体力を大きく消耗する
          時には重く煩わしいスキーであるが途中で決して棄ててはいけない
          使わない時はザックに担ぐか手で持って行動した
          雪面に突き刺してホールドにする事もしばしば
          スキー無くしての生還は無かった
・スコップ・ゾンデ・ビーコン・・・
          スコップはビバークサイト設営とツェルトの張り綱支柱等にも使用
          やはり雪山ではピッケルとともに必須装備である
・水(  1.5 L)・・・
          お湯と水に分けて持参
          山では脱水が一番辛く怖い、汗かきの僕はもう少しあってもいいかも
          に23日6時過ぎより脱水症状が出て動きが鈍くなっていた

・行動食料(  1 食分+予備食  1 食分)
   行動食・・・菓子パン1個、ビスケット類(20こぐらい)、あめ数粒、
         ウイダーインゼリー、カップラーメン(小カップ)、
         レトルト甘酒 (同じものをそれぞれ持参)
   予備食・・・チキンラーメン(二人で一個)、ミックスナッツ(一袋ずつ)
         *ラーメンはカロリー高く、水分塩分同時にとれてよかった
         ナッツ類は脂質が多く腹持ちがいい、長期停滞を考えると有効かも

4.まとめ(自己検証も含め記載します)

○ 計画
   ・計画書に「予備日無し」はミスだった。(実質的には予備日1日の装備だった)
    結果的にこの表記が家族の混乱を招いた
    計画書には自家用車のナンバーも表記すべきと知った(初動時の捜索に必要)
   ・厳冬期の谷への滑降は当日現地で雪の状態を見て判断するつもりだった
    計画は巾を持たした内容としていた
   ・家族には普段より下山が一日くらい遅れる可能性についても説明していた。
    しかし山をしない方(計画書の内容が理解出来ない)は、
    一度冷静さを失うと自省が利かない状態に陥る
    家族用の緊急時の対処マニアルなどがいると痛感した
○ 行動検証
   ・当日は弱いながらも冬型の気圧配置だったが、経験から稜線上の天候を予想、
    実際天候もその範疇だった
    積雪の状態も概ね予想していた状態だった
    新雪も10~15センチあったが不思議と顕著な弱層は見受けられなかった
    総合的に判断して当日計画通りの山行を決行した
   ・滑降前、地形図のみですべてを判断してしまった。(コンパス使わず)
    今回の事故原因はこれがすべてである(言訳のしようがない、猛省)
   ・スキーという高速で移動出来る手段で下降していると、
    見直しがなかなか出来ないのが現実である
    気がつけばあとの祭りという事も、今回はそのパターンに嵌ってしまった
   ・谷上部は傾斜もきつく危険な箇所も多かった
    しかし普段より山行を共にしているパートナーなので
    体力や技量など暗黙に互いを諮る事が出来、
    終止最短で的確なルートフェインディングと行動がとれた
    山に取り組む意識の共有と技術向上の為のトレーニングの重要性、
    そして実施する山行の積み重ねはとても重要である
   ・持参装備でロープ、ピッケルが未知なる沢下降に対し有効に活用出来た
    しかし12本爪アイゼンがあったなら、行動の選択視野は広がっていたかも?
    アイゼン無しでの登り返しはリスクが大きいと判断した
    今回に限り、沢下降は正解だったと思う
   ・当日中の下山言う思いが強すぎて、ビバーク設営開始が時間的に遅すぎた
    暗闇の中安全なサイト選択に時間もかかったし、
    結局雪洞を掘る時間も場所も体力もなかった
   ・ビバーク中は水分補給に徹した(食事量が少ないのは苦にならなかった)
    睡眠は寒さでほとんど取れず(それでも計2時間程度は寝た)
    でも横になって目をつむっているだけでも体力は回復する
    2度ほど起きてテルモス内のお湯を飲んで暖をとった
    凍えと時間経過待ちは辛いが、ひたすら我慢した
    早朝起床時、昨日の疲れはあまり感じなかった(通常の宿泊山行程度)
    朝食も水分補給を重点に摂取した
○ 装備
   ・総じて過不足無く必要なものを携帯し有効的に使用できていたと思う
   ・あればいい(助かった)と思うものとして、
     無線機、GPS、2ビバークに必要な燃料
○ 心理状態
   ・現在地の把握が最後まで不明確だったので、
    その点については終止不安があった
   ・しかしそれ以外の点については、行動中極めて冷静に状況判断出来たと思う
    パートナーもぼくを信頼してついて来てくれたので、感情的なトラブルも無く
    終止スムーズな行動が出来た
   ・二人で無事下山をMax課題として共有目的とし、声かけは常に行ない、
    危険箇所は十分な時間をかけて通過した

 etc  ゆっくり、慎重に、バックル締まってるか、
    滑りやすいぞ、ステップしっかり切って、
    この木を持って、など判り切った事をあえて確認し合った

   ・道迷いという現実はあったが、二日間を通して二人に悲壮感などはなく、
    気持の余裕はあった

以上 3.装備(食料含む)報告と 4.まとめです。

私たちが起こしたこのほどの顛末を、現時点で可能な限り詳細に報告したつもりです。
まだまだ不備な点あろうかと思いますが、皆様にはこれを精査検証頂き、
ご意見頂ければと思います。
また質問等あればお答えも致します。

どうかこの私どもの負の経験を、今後の会の山行にも活かされる事を期待し、
また皆様の安全登山に一役かえればと願っております。

では今後ともよろしくお願い致します。
これで土倉岳遭難報告を終わります。






*** 長文の貴重な報告書、ありがとうございました。***

謝辞

木之本/揖斐警察署、岐阜消防組合
揖斐川町本庁、坂内振興事務所(消防団)、
岐阜県警機動警察隊(ヘリ)、滋賀県警警察航空隊(ヘリ)

ありがとうございました。

awasan 掲載
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